90年代にリリースしたシングルナンバーを1日1曲レビューしていきます。

本日のナンバーはこちら。

0071getmylovemax
















GET MY LOVE! / MAX
1996年10月9日リリース
最高位:4位、売上:19.9万枚

get my love 激しい
コドウにふれもしない

今年、DA PUMPの「U.S.A.」が大ヒットした。
SNSやYouTubeから火が点き、一大ブームとなった。
この曲は元々1992年に発表されたユーロビートのカバー作。
荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」を筆頭とした近年のユーロビート再評価の波に乗った形で、注目を浴びた。

過去日本でのユーロビートブームは大まかに分けて2回あった。

最初は80年代後半。
ユーロカバー作の荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」や森川由加里「SHOW ME」Wink「愛が止まらない」などが大ヒットし、当時流行のディスコでの人気もあり、一大ブームとなった。

次は90年代中盤から2000年代初頭にかけて。
エイベックスがユーロビートのコンピ作をシリーズ化していたのをきっかけに、同社アーティストが楽曲のカバーをし、軒並みヒットを飛ばした。
楽曲を沢山使用したアニメ「頭文字D」や、パラパラといったユーロビートに合わせて踊るゆるいダンスがブームとなった。

そんな第二次ユーロビートブームに生まれた曲を今日は取り上げる。

MAXは92年から活動を始めたSUPER MONKEY'Sが母体となっていて、メインの安室奈美恵が徐々にソロ活動にシフトしていき、95年にMAXとしてCDデビューした。
彼女達は(先日の安室奈美恵の記事でも触れたが)、デビュー当時も並行して安室奈美恵のバックについていたが、96年の夏をもってSUPER MONKEY'Sとしての活動を終了させた。
その直後にリリースしたのが、この「GET MY LOVE!」だ。

デビューから洋楽カバー作が続いたが、5枚目となる今作もユーロアーティストDolly Popの「Take My Gum」の日本語カバー。
原曲とほぼ同じアレンジになっているが(イントロが多少違う程度)、テンポやキーが少し上がっている。
突き刺さるようなユーロビート特有のシンセアレンジが光るナンバー。
彼女達のパワフルな歌声と、バックダンサーとして培ったダンススキルを思う存分に堪能できる作品だ。

この曲の後にリリースした1stアルバムも、全曲カバー作品となっている。
ユーロビート色が強い一枚として話題を呼び、ミリオンヒットを記録した。

彼女達はこの次作からオリジナル楽曲をリリースしていくが、人気は持続し、後の「Give me a Shake」や「Ride on time」などのヒットに繋がっていく。
このユーロカバー作をリリースしていく手法は、彼女達の知名度を上げる上で大きな成功となった。

かつては安室奈美恵という強力なフロントマンのバックで、なかなか目立てない環境だったが、ユーロビートというブームに乗っかったことで彼女達の個性を存分に引き出すことができた。
DA PUMPが再評価されたのもきっと、そういったユーロビートが持つ、引き寄せるエネルギーみたいなものがリスナーに響いた結果なのかなと思う。

GET MY LOVE!
カテゴリ: J-Pop



Take My Gum (Extended)
カテゴリ: ダンス