Rhapsody in Yellow

音楽雑談をメインにしたブログ。

2018年12月


90年代にリリースしたシングルナンバーを1日1曲レビューしていきます。

本日のナンバーはこちら。

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I HAVE NEVER SEEN / 安室奈美恵
1998年12月23日リリース
最高位:1位、売上:65.7万枚

いつでも旅に出る用意する
けっしてNOは言いたくない

今年の日本の音楽業界で衝撃を与えたニュースと言えば、安室奈美恵の引退だろう。

1992年にスーパーモンキーズとしてデビューし、90年代後半に社会現象を巻き起こすほど話題になった彼女。
2000年代に入り、独自の路線を取り入れ、本格派を保ちながら、新たなファンを増やし続けていた。
00年代後半に人気を盛り返し、以降引退の今年まで第一線で活躍し続けた。

そんな彼女の曲を、今年最後に取り上げる。

「I HAVE NEVER SEEN」は1998年12月にリリース。
97年末に結婚と妊娠を発表し、98年は産休に入っていた。
そして、復帰後の第一弾シングルとして発表されたのがこの曲だ。

この曲がリリースされた98年の年末の紅白歌合戦で、彼女はメディア復帰。
そこでの歌唱曲は「CAN YOU CELEBRATE?」だった。
最後の最後で涙を見せたシーンは、今でも語り継がれる名場面だ。
そして「I HAVE NEVER SEEN」のプロモ活動は、翌99年の年明けからだった。

新たな経験を経て、これまでにはあまり見られなかった大人な匂いを感じるミディアムチューン。
ブラックミュージックの要素もあるクールな一曲に仕上がっている。
後半に行くにつれて転調し、歌詞のテーマである旅立ちを劇的に演出している。
彼女のまた違った一面を見れる、引きこまれるようなナンバーだ。

この復帰後から、徐々にR&B路線に傾倒していくことになり、小室哲哉から離れて独自の路線に進むことになる。
そんなきっかけを匂わすような作品だ。

平成を彩った彼女が、平成最後に引退と、潔さも感じさせる生きざまを見せてくれた。
伝説となった彼女の曲を聴きながら、平成最後の年越しを迎えたいと思う。

それでは、よいお年を。

I HAVE NEVER SEEN(SINGLE MIX)
カテゴリ: J-Pop




90年代にリリースしたシングルナンバーを1日1曲レビューしていきます。

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雪が降る町 / ユニコーン
1992年12月2日リリース(通常盤)
最高位:4位、売上:23.6万枚
1996年11月1日リリース(more bell mix)
最高位:38位、売上:2.2万枚

あと何日かで 今年も終わるけど
世の中は色々あるから どうか元気でお気をつけて

あと2日で今年も終わり。
年末ということで、この時期にぴったりなユニコーンの名曲を取り上げる。

「雪が降る町」は1992年の12月にリリース。
この当時はクリスマスソングのヒットも多く、彼らもそのような曲を作ろうと試みたが、年末をテーマにすればもっと長く流してもらえるということになり、このような曲になった。

年末の空気感を表現した歌詞と、ゆったりとしたアレンジが、心を落ち着かせてくれる一曲だ。
年末の仕事納めの日にでも聴きたくなるようなナンバーだ。

1996年(ユニコーン解散後)には鈴の音を増量させた、アレンジバージョンのシングルも発表。
同年デビューした奥田民生が手がけていたPUFFYも、シングルのカップリングで同曲をカバーした。

解散後、復活を経て、現在も人気の高いユニコーン。
今年の疲れや不満などを、彼らの曲でも聴いてすっきりするのもいいかもしれない。

↓通常盤
雪が降る町
カテゴリ: ロック



↓more bell mix
雪が降る町 "more bell mix"
カテゴリ: ロック




90年代にリリースしたシングルナンバーを1日1曲レビューしていきます。

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Say Anything / X
1991年12月1日リリース
最高位:3位、売上:53.8万枚

造花の薔薇に埋もれた
詩人の涙は記憶に流されて

1997年の解散、2007年の再結成を経て、現在でもさまざまな場所で人気を証明しているバンドX JAPAN。

リーダーのYOSHIKIはラルクのHYDEとのコラボ作が話題になり、紅白出場を決めた。
ボーカルのTOSHIは初のカバーアルバムをリリースし、バラエティにも頻繁に出演。
98年に逝去したギターのHIDEは未だに人気が高く、彼に影響を受けたアーティストも多い。

そんな話題性の多いバンドの曲を、今日は取り上げる。

「Say Anything」は1991年12月に発表。
1989年に「X」としてデビューし、1992年にメンバーチェンジを経て「X JAPAN」となるが、X名義としては最終作品となった。
この年の夏に発表したミリオンヒットのアルバム「Jealousy」の最終トラックに収録されていたナンバーだ。
リカットながら、当時の自身のシングルとしては最高売り上げを記録した。

今作より2年前の名バラード「ENDLESS RAIN」を超える曲を、ということで作られた。
壮大なストリングスとピアノの音色が心地いい、ロックバラードナンバー。
これまでの集大成を感じさせるような、広がりのある一曲だ。

当時レコーディングが難航し、あまり満足のいく完成度ではなかったと語っているこの曲。
2002年にYOSHIKIが加入したglobeで本作をトランスアレンジでカバーしたり、近年ではHYDEがライブでYOSHIKIとこの曲をコラボしたり、海外ではタイの少女がこの曲をカバーした映像がネットで話題になったりと、人気は非常に高い。

前作から20年以上の年月を経ているオリジナルアルバムのリリースを、近年は匂わせてきているが、来年こそは是非とも新作を発表してほしいものだ。

Say Anything
カテゴリ: ロック




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あの頃へ / 安全地帯
1992年12月2日リリース
最高位:23位、売上:10.4万枚

あの空は あの風は
いまも胸に 限りなく

日本人で歌唱力のあるアーティストと言えば、誰を挙げられるだろうか。

さまざまな媒体でそのようなランキングを目にするが、そこに頻繁に名前が上がるのが、玉置浩二だ。
歌唱力は勿論、彼の表現力と音楽性が加味すると、唯一無二の作品が出来上がる。

そんな玉置浩二の名前を有名にした、自身がボーカルのバンドの曲を取り上げる。

安全地帯は1982年にデビューしたロックバンド。
「ワインレッドの心」「悲しみにさよなら」などの大ヒット作を生み出し、80年代を代表するロックバンドとなった。
90年代に入っても活動を続けたが、メンバーのソロ活動が活発化。
1993年にバンドは長期休業に入る。
その後、2002年に一時的な再開を経て、2010年に完全復活。

「あの頃へ」は1992年12月にリリースされた。
活動休止手前の時期だった。
真田広之出演の月桂冠のCMソングに起用されていた。

北国出身の玉置浩二が描く、季節を感じる歌詞が胸に染みるミディアムナンバーに仕上がっている。
和のテイストのアレンジに、叙情的な玉置浩二のボーカルがマッチしている。
どことなく懐かしさを覚えるような、そんな一曲だ。

現在も高い人気を誇る彼ら。
これからもベテランバンドとして、君臨し続けてほしい。

あの頃へ
カテゴリ: ロック




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MAD SKY -鋼鉄の救世主- / PIERROT
1998年12月2日リリース(8cm盤)
2001年12月19日再発売(12cm盤)
最高位:5位、売上:14.1万枚(8cm盤)

大地を蹴る 鋼鉄の救世主は
必要のない景色だけを消滅させる

1998年はロックバンドが台頭した年だった。
GLAY、L'Arc~en~Cielをはじめ、さまざまなバンドが活躍した。
その勢いで、デビューしたバンドも多かった。

今日はそんな、1998年にメジャーデビューしたロックバンドの曲を取り上げる。

PIERROTは、いわゆるビジュアル系ブームに人気を博した5人組ロックバンド。
目を引くパフォーマンスと、特異な音楽性でファンを魅了し、2006年の解散まで人気を保ち続けた。

「MAD SKY -鋼鉄の救世主(メシア)-」は98年12月に2枚目のシングルとして発売された。
デビュー曲「クリアスカイ」は突き抜けるような開放的なナンバーだったが、こちらは一転、地を這うようなハードなロックナンバーに仕上がっている。
ゴシックの雰囲気を漂わせつつも、キャッチーなメロディが耳に残る一曲だ。

解散後、それぞれソロ活動を行っているが、近年再集結。
単発ではあるがライブを開催し、未だに人気があることを証明している。

Mad Sky -Koutetsuno Messiah-
カテゴリ: ロック



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